明電エンジニアリングとは?電気・社会インフラを守るフィールドエンジニア集団の企業プロフィール

企業・ブランドプロフィール

発電所や変電所、上下水道、鉄道、工場、半導体製造ライン――。私たちの暮らしを支える社会インフラの裏側には、24時間体制で設備を見守る「メンテナンスのプロ集団」がいます。明電グループの一員である明電エンジニアリングは、電気・社会インフラ設備の保守・点検・改造・更新を専門に手がけるフィールドエンジニアリング会社です。この記事では、明電エンジニアリングの会社概要や事業内容、歴史・特徴をコンパクトにまとめ、CMやWEBムービーからこの会社を知った人にもわかりやすく紹介します。

明電エンジニアリングとは

明電エンジニアリング株式会社は、電気機器メーカー・明電舎を中核とする「明電グループ」の一員として、主に電気・社会インフラ設備のメンテナンスを専門に行うエンジニアリング会社です。

発電・変電設備や水インフラ、鉄道・モビリティ、工場・半導体ラインなど、「止まると社会が困る設備」を対象に、日々の点検からトラブル時の対応、更新提案までを一気通貫でサポートしています。いわば、社会インフラの“かかりつけ医”のような存在です。


会社概要

  • 社名:株式会社 明電エンジニアリング(Meiden Engineering Corporation)
  • グループ:明電グループ(親会社:株式会社 明電舎)
  • 本社所在地:東京都品川区大崎5丁目5番5号 明興ビル
  • 事業内容
    • 電気・社会インフラ設備の保守・点検・診断
    • 機器の改造・修理・更新提案
    • 電気工事・機械器具設置工事・電気通信工事 など
  • 主な取引分野:電力・水インフラ、鉄道・モビリティ、工場・プラント、半導体、再生可能エネルギー ほか
  • 特徴:全国に拠点を持つフィールドエンジニアリング会社として、24時間365日体制で設備を見守るメンテナンス体制を構築

※資本金・売上高・従業員数などの数値は、年度によって変動するため、最新情報は公式サイト・会社案内での確認が推奨です。


主な事業内容

明電エンジニアリングの事業は、大きく言うと**「設備の健康診断から、手術・リハビリまで」**をワンストップで担うスタイルです。

  • 保守・点検・診断
    • 定期点検
    • 絶縁診断/振動診断などの各種診断サービス
    • 老朽化設備のリスク評価
  • 改造・修理・更新工事
    • 既存設備の改造、制御システムの更新
    • 故障時の修理対応
    • 省エネ・省力化のためのリプレース提案
  • 運転・保守サポート
    • 遠隔監視システムによる見守り
    • 24時間の駆けつけ対応
    • ライフサイクル全体を通した設備マネジメント

親会社・明電舎の製品を熟知していることに加え、現場の使用状況を直接見ている立場だからこそできる提案が強みになっています。


取り扱う主な設備・分野

公式のサービス紹介などで挙げられている対象設備をまとめると、守備範囲の広さがよくわかります。

  • 受変電設備(サブステーション)
  • 自家発電設備・非常用発電設備
  • 電動機・発電機(モーター/ジェネレータ)
  • 可変速ドライブ設備(インバータなど)
  • 監視制御設備(SCADA、プラント監視システム)
  • 水インフラ設備(浄水場・下水処理場などの電気設備)
  • モビリティ関連設備(鉄道・搬送設備 など)
  • 半導体製造関連設備・クリーンルーム
  • 再エネ関連設備(風力発電など)

こうした設備は、日常生活ではあまり目にしませんが、**止まると生活や産業が一気に困る“縁の下の主役たち”**です。その裏側を支えているのが明電エンジニアリングのフィールドエンジニアたち、という構図になっています。


歴史・沿革(ポイント)

明電エンジニアリングには、実は**「1965年創業」と「2013年設立」という二つの節目**があります。

  • 1965年
    明電舎製品のメンテナンスを担う会社として、
    初代「明電エンジニアリング株式会社」が設立。
  • その後〜1980年代
    北海道・中部・関西・九州など、地域ごとに複数の明電エンジニアリング会社が設立され、全国にネットワークを拡大。
  • 1987年頃
    地域ごとの会社が合併し、社名を「明電エンジニアリング株式会社」に一本化。
  • 1990年代〜2000年代前半
    東証上場企業として成長し、その後、明電舎との経営統合を経てグループ再編。
  • 2013年
    メンテナンス・サービス事業を担う会社として、現在の「株式会社 明電エンジニアリング」が分社化・再スタート。

このように、半世紀以上にわたって明電グループのメンテナンス部門を担ってきた歴史を持ちつつ、現在の法人形態としては2010年代に再編された会社、というのが実態です。


明電エンジニアリングの特徴・強み

ブログで触れやすい「会社の特徴」を、少し整理しておきます。

  1. 社会インフラど真ん中の仕事
    • 電気・水・鉄道・工場・半導体・風力発電など、止まると社会が困る設備がターゲット。
    • 日常の「当たり前」を守ることがそのまま会社の存在意義になっている。
  2. メーカー直系ならではの技術力
    • 親会社・明電舎が設計・製造した機器を、設計思想まで理解したうえでメンテできる。
    • 不具合対応だけでなく、制御・システム面も含めた改善提案がしやすい。
  3. 全国ネットワークとフィールド力
    • 日本各地に拠点を持ち、現場に駆けつけられる体制。
    • 実際に設備のある場所で“現場対応”を行うフィールドエンジニアが主役。
  4. ライフサイクル全体を見据えた提案力
    • 導入~運用~老朽化~更新までをトータルでサポート。
    • 「壊れたら直す」だけではなく、「壊れる前にどうするか」を考える予防保全型のアプローチ。

CM・WEBムービーとの関わり

明電エンジニアリングは、企業ブランディングとしてWEBムービー形式の企業広告にも力を入れています。

2025年公開の企業広告ムービー
「今日を明日へ手わたす仕事」 は、創業60周年を記念して制作されたスペシャルムービーで、フィールドエンジニアの仕事を「今日の当たり前を、明日に手渡す仕事」として描いた作品です。

こうした映像作品では、

  • インフラ設備の現場
  • そこで働くエンジニアや、その家族・暮らし
  • 「いつもの朝」を迎える人々

といった視点を通じて、メンテナンスという仕事の価値や“縁の下の力持ち”としての誇りが表現されています。

CM・WEBムービーから興味を持った人が、会社の実像を知るための入り口としても機能していると言えます。


まとめ

明電エンジニアリングは、

  • 明電グループの一員として
  • 電気・社会インフラ設備のメンテナンスを専門に行う
  • 全国規模のフィールドエンジニアリング会社

です。

派手さはないけれど、発電所・変電所・上下水道・鉄道・工場・半導体・風力発電といった社会の根っこ部分を支える存在として、私たちの日常生活を陰から支えています。

CMやWEBムービー「今日を明日へ手わたす仕事」で興味を持った方は、こうした企業としての顔もあわせて知っておくと、映像に込められたメッセージがより立体的に見えてくるはずです。