



TVアニメ『九龍ジェネリックロマンス』の実写映画版について、以下に最新情報と魅力をまとめました。
Contents
🎬 基本情報
- 公開日:2025年8月29日(金)、日本全国にて劇場公開予定
- 上映時間:約117分(G指定)
- 配給:バンダイナムコフィルムワークス(Robot Communications制作)
📚 原作・展開背景
- 原作は 眉月じゅんさん による人気ミステリー・ラブロマンス漫画。『恋は雨上がりのように』でも知られる作者による物語です。
- 同作は2025年4月よりTVアニメ化され、13話構成でTV東京系列にて放送終了(6月)しています。
🎭 あらすじ・内容
舞台は香港・九龍城砦を思わせる「九龍」というノスタルジックな街。
- 鯨井令子(吉岡里帆さん)は九龍の不動産会社に勤める32歳。先輩・工藤発(水上恒司さん)への淡い恋心を抱いているが、ある日、自分と瓜二つの女性が工藤の過去にいたことを知り、自身の記憶の謎と直面します。失われた過去、自分のもう一人の存在、そして九龍に隠された大きな秘密が徐々に浮かび上がっていきます。
▶️ 予告編ハイライト
👥 キャスト・スタッフ
主演キャスト:
- 鯨井令子:吉岡里帆さん
- 工藤発:水上恒司さん
主要共演者:
- 蛇沼みゆき(製薬社長):竜星涼さん
- タオ・グエン(喫茶店店員):栁俊太郎さん
- 楊明(令子の友人、靴屋経営):梅澤美波さん(乃木坂46)
- 小黒(アルバイト):花瀬琴音さん
- ユウロン(蛇沼と共に行動):フィガロ・ツェンさん
スタッフ:
- 監督:池田千尋さん
- 脚本:和田清人さん、池田千尋さん
- 原作:眉月じゅんさん
- 音楽:小山絵里奈さん
- 主題歌:Kroi の「HAZE」




📺 TVアニメとの連動
- 原作のアニメ版(監督:岩崎良明、制作:Arvo Animation アルボ・アニメーション)は2025年4月〜6月に放送され、オープニング「Summertime Ghost(Suiyōbi no Campanella)水曜日のカンパネラ」、エンディング「恋のレトロニム(mekakushe)メカクシェ」などが話題に。
- テレビシリーズと実写映画はWメディア展開として連動しており、各メディアで異なるキャストと演出で描かれています。




🎥 見どころポイント
- 映像美:台湾ロケで再現された九龍の湿度や匂いまで感じさせるようなリアルな世界観が注目されています。
- ミステリーと恋物語の融合:失われた記憶、不倫ならぬ“重なり合う過去”の謎、そして切ない恋心とすれ違い。感情と秘密が重なる展開が魅力。
- 音楽の演出:Kroi の描くノスタルジックかつ叙情的な主題歌「HAZE」が、物語の雰囲気とリンクし期待を高めています。


📍 ロケ地:台湾・台北と高雄でまるごと九龍再現
『九龍ジェネリックロマンス』の実写映画では、原作の雰囲気をリアルに映像化するため、主に台湾でのロケと本格的なセット撮影が組み合わされています。
- 映画は九龍城砦の街並みに近い 台湾全編で撮影されました。特報映像やティザービジュアルも、現地撮影時の空気感をそのまま映し出しています。
- 台北では、歴史的な問屋街・迪化街(ディーホアジエ) やアジア感あふれる 華西街観光夜市(ホアシージェ夜市) が登場し、原作のような懐かしく雑多な雰囲気を再現しています。
- 高雄では、「リトル香港」とも呼ばれる 果貿社區(グアマオコミュニティ) がロケ地として採用され、九龍城砦のような高密度住宅と道の狭さを活かした撮影が行われました。
🏗️ セットとVFXによる“幻の九龍”の再現
- 実在した九龍城砦が1994年に解体されているため、映画では 約70%がスタジオセットで撮影されています。
- 美術スタッフは、配管・看板・洗濯物など細部にこだわり、立体迷路のような街構造を再現。湿度感やレトロなテクスチャを出すため、加湿器や特殊床材も活用されています。
- 撮影後には VFXによるCG合成を重ね、実際には存在しない建物群や九龍城砦風の遠景を合成しています。俳優らからも「まるで本当にその場所にいるようだ」と評価されています。
🎥 代表的ロケ地まとめ
地域 | ロケ地 | 特徴・雰囲気 |
---|---|---|
台北 | 迪化街、華西街夜市 | レトロで雑多な商店街・ネオン光、雑貨市場 |
高雄 | 果貿社區(リトル香港) | 密集住宅群・狭い路地裏の空気感 |
スタジオ | 九龍城砦風セット(70%) | VFXと融合、湿気・配管・迷路構造再現 |
✨ 見どころ&巡礼ポイント
- 現地巡礼:台北・高雄のロケ地は、映画のロケーションガイドやスタンプラリー企画が展開中。原作や映画を思い出す旅が楽しめます。
- 映像的な雰囲気表現:昼と夜の色味の違い、ネオンの照明、湿度を感じる照明など、セットとライティングで現実以上の“九龍らしさ”が表現されています。
- 俳優のリアリティ:セット撮影の雰囲気が俳優の演技にも影響を与え、「まるで現地を歩いているかのような情感」がリアルに伝わります。
🏙 九龍城砦とは?
九龍城砦(Kowloon Walled City/カオルーン・ウォールド・シティ)とは、かつて香港の九龍半島に実在した無法地帯のような超高密度都市スラムで、世界的にも非常にユニークな都市構造・歴史を持つ場所でした。
- 所在地:香港・九龍城地区(Kai Tak空港の近く)
- 面積:約2.6ヘクタール(東京ドーム半分弱)
- 人口:最盛期には約3万人(※1平方kmあたり約120万人相当)
- 解体時期:1993〜1994年に完全撤去され、現在は「九龍寨城公園」として整備


📜 歴史的背景
- 元々は清朝時代(1800年代)に建てられた軍事要塞。
- 1898年、香港が英国の統治下に置かれた際も、この小さな要塞エリアだけは中国が管轄を主張し続けたため、中英どちらの政府も手を出せない無法地帯に。
- 戦後、住民の無許可の建て増しが進み、法規制が届かない独自の都市構造が形成されました。
🧱 その構造・特徴
- 建物が縦横無尽に連結:路地も階段もすべて私設。迷路のような構造。
- 最大14階建てのビル群が密集:通風や日光がほとんどない。
- 水道・電気も私設配管:水は主に井戸、電気は盗電や闇配線も。
- 生活空間が非常に狭い:1人あたり2〜3平方メートルの生活も普通。
- **屋上は貴重な“開かれた空間”**として人気。
- 道に番号や標識はほとんどない:地元住民しか分からない内部構造。


👮♂️ 無法地帯の実情
- 警察も入れない時期があり、ヤクザ、売春、違法診療所、麻薬密売、違法食品工場などが密集。
- 一方で互助組織も存在し、地域内で自治が成立していた側面もあります。
- 実際には、1980年代以降は次第に落ち着き、住民たちが普通に生活を営む街となっていました。
🧱 取り壊しと現在
- 香港返還を前にして、1993年に香港・イギリス・中国の協議により完全撤去されました。
- 現在は「九龍寨城公園(Kowloon Walled City Park)」として整備されており、かつての門や城壁の一部が復元されています。


🎥 九龍城砦がモデルになった作品例
- 『九龍ジェネリックロマンス』:ロマンスと記憶のミステリー
- 『攻殻機動隊』『ブレードランナー』『バットマン ビギンズ』など、サイバーパンク系に多大な影響
- ゲーム『龍が如く』シリーズの「カムロ城」、映画『ブラック・レイン』『ストリートファイター』も影響を受けたとされます。
📸 見た目イメージ(参考)
- ビルの外壁にエアコン・排気ダクト・看板・洗濯物・配線がびっしり。
- 建物と建物のすき間がほとんどなく、薄暗い廊下や階段が延々と続く。
- 昼間でも内部はほぼ真っ暗。雨漏りも多い。
🧭 興味があれば…
- 実際の写真や構造図も豊富に残っており、建築学・都市研究の題材としても非常に有名です。
- 書籍では『九龍城探訪』(清水潔著)や『九龍城砦〜最後の写真集』なども人気。
- 映像資料ならNHKのドキュメンタリーや、YouTubeでも「Kowloon Walled City」で多くの映像が見られます。
✅ まとめ
『九龍ジェネリックロマンス』は、原作とアニメの人気を背景にした、2025年夏公開の実写映画。
謎に包まれた九龍の街で失われた記憶と恋愛の交錯を描いた、ミステリアスなラブロマンス作品です。
公開日が待ち遠しいですね!



映画『九龍ジェネリックロマンス』オフィシャルサイト
吉岡里帆・水上恒司W主演!『恋は雨上がりのように』眉月じゅん原作。恋が秘密を解き明かす新感覚ミステリー・ラブロマンス。2025年8月29日(金) 劇場公開!!
『九龍ジェネリックロマンス』劇場情報
劇場情報|映画『九龍ジェネリックロマンス』
映画『九龍ジェネリックロマンス』公式サイトの劇場情報ページ。2025年8月29日(金)全国公開