杉咲花(すぎさき はな)プロフィール
繊細さと力強さを併せ持つ演技で、若手トップクラスの評価を受けている俳優・杉咲花さん。
朝ドラや映画、話題のドラマに次々と出演し、CMでも幅広い層に愛されている存在です。
基本プロフィール
- 名前:杉咲 花(すぎさき はな)
- 旧芸名:梶浦 花(かじうら はな)
- 生年月日:1997年10月2日
- 年齢:27歳(2025年11月時点)
- 出身地:東京都
- 身長:153cm
- 血液型:B型
- 所属事務所:研音(Ken-On)
- 特技:乗馬
子役時代はスターダストプロモーションに所属し「梶浦花」名義で活動。その後一度芸能活動を離れ、改めて俳優を志して研音に所属、「杉咲花」として再デビューしました。
デビューのきっかけとブレイクまで
子役としてドラマに出演しながら経験を重ね、2011年頃から「桜蘭高校ホスト部」「妖怪人間ベム」など話題作に出演。
特に大きな転機となったのが、味の素「Cook Do」のCM。回鍋肉を豪快に頬張る“あの子”として一気にお茶の間の注目を集め、強い印象を残しました。
その後、ドラマ「夜行観覧車」で家庭内暴力に苦しむ少女役を熱演し、若手ながら高い演技力が話題に。2014年にはスタジオジブリ映画「思い出のマーニー」で主人公・杏奈の声を担当し、声優としても注目されました。
主な出演ドラマ
連続ドラマでの活躍
- 「桜蘭高校ホスト部」(2011年)
TBS系ドラマでデビューを飾り、ティーン向け作品で存在感を見せました。 - 「妖怪人間ベム」(2011年)
日本テレビ系ドラマで、独特の世界観の中で印象的な子役として登場。 - 「夜行観覧車」(2013年)
家庭内暴力に荒れる娘役をリアルに演じ、演技派として評価を高めた作品。 - 「MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜」(2014年)
ハードなサスペンス作品でも存在感を示し、幅広いジャンルへの対応力を証明しました。 - NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016年)
主人公の妹・小橋美子役として出演。朝ドラでの好演により、お茶の間での知名度がさらに上昇しました。 - NHK連続テレビ小説「おちょやん」(2020年度後期)
主人公・竹井千代役で主演。波乱万丈の女優人生を生きるヒロインを、芯の通った演技で演じました。 - 「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」(2021年)
日本テレビ系ドラマで主演。視覚障がいのあるヒロイン・ユキコ役を演じ、ラブコメ要素のある温かな物語で多くの支持を集めました。 - 「アンメット ある脳外科医の日記」(関西テレビ/2024年)
記憶障がいを抱える脳外科医という難しい役どころに挑戦。医療ドラマでありながら、繊細な心理描写が高く評価されました。 - 「海に眠るダイヤモンド」(TBS/2024年)
ミステリアスな雰囲気を持つキャラクター・朝子役で出演。映画並みのスケール感あるドラマでも、物語を支える重要な存在となっています。
主な出演映画
映画での躍進
- 「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年)
宮沢りえさん演じる母親と娘の強い絆を描いた作品で、娘・安澄役を熱演。
この作品で、第40回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞および新人俳優賞など、数々の映画賞を受賞し、一気に“実力派”のイメージを確立しました。 - 「パーフェクトワールド 君といる奇跡」(2018年)
車いすの建築士と再会したヒロイン・川奈つぐみ役で映画初主演。
純粋でまっすぐなラブストーリーを体現し、幅広い世代の観客から支持を集めました。 - 「メアリと魔女の花」(2017年)
劇場アニメで重要キャラクターの声を担当。実写だけでなく、声の演技でも存在感を放ちました。 - 「52ヘルツのクジラたち」(2024年)
ベストセラー小説を原作とした感動作に出演。繊細な感情表現が光る演技で話題に。 - 「朽ちないサクラ」(2024年)
サスペンス要素の強い作品で、緊張感のあるドラマを支える重要な役どころを演じました。 - 「市子」(2023年公開)
ある女性の壮絶な半生を描く心理サスペンスで主演。杉咲さん自身も「脚本を読んで絶対やりたいと思った」と語ったほど、強い思い入れのある作品です。 - 「ミーツ・ザ・ワールド」(2025年)
主演・三ツ橋由嘉里役を務める最新映画。国際的なテーマや価値観を扱った作品として注目されています。
このほか、「楽園」「無限の住人」など多数の映画で印象的な役を演じており、重厚な人間ドラマからラブストーリーまで、幅広いジャンルで活躍しています。
CM・ナレーション・ラジオなど
CMでの印象
- 味の素「Cook Do」
- さまざまな食品・企業CM ほか
特に「Cook Do」では、“回鍋肉をおいしそうに食べる女の子”として国民的な認知を得るきっかけとなりました。
ラジオ
- 「杉咲花のFlower TOKYO」(J-WAVE/2018〜2021年)
パーソナリティとして3年間番組を担当。穏やかな語り口と素直な感性が伝わるトークで、リスナーからも親しまれました。
受賞歴と評価
代表的な受賞歴としては、次のようなものが挙げられます。
- 第40回日本アカデミー賞
- 「湯を沸かすほどの熱い愛」で最優秀助演女優賞・新人俳優賞 受賞
- 第78回毎日映画コンクール 女優主演賞 など、複数の映画賞での受賞歴あり
若くして主要映画賞を複数受賞していることからも、日本映画界を代表する実力派女優の一人として高く評価されていることがわかります。
人柄・エピソード
インタビューやラジオでの発言からは、仕事に対するストイックさと、どこか不思議で柔らかな雰囲気を併せ持つ人柄が伝わってきます。
- 子役時代に一度芸能界を離れた経験から、改めて「俳優という仕事を自分の意志で選んだ」という自覚が強く、役への向き合い方も非常に真摯。
- 親しみやすく、等身大の空気感を持ちながらも、作品の中ではガラリと印象を変える“カメレオン俳優”的な側面も指摘されています。
最新情報と今後の注目ポイント
所属事務所・研音の情報によれば、2025年12月26日公開の劇場版「緊急取調室 THE FINAL」では真壁奈央役で出演することが発表されています。
ドラマ・映画ともに主演級の作品が続き、さらにCMやラジオなどマルチに活躍の場を広げている杉咲花さん。
10代の頃から積み上げてきたキャリアと確かな演技力に加え、20代後半に入り役柄の幅も広がり続けており、今後も日本を代表する俳優として、ますます目が離せない存在です。






